and music product, アーティスト&クリエイター紹介

【対談記事】イラストレーター・デザイナー:ヤマキミドリ【Mr.goodができるまで vol.1】

今回から始まる対談シリーズ「Mr.goodができるまで」。

「and music product」第一弾であるコーヒー豆「Mr.good Blend」が出来上がるまでに関わってくださった方々と、kusuguru二上との対談をお届けしてまいります。

第一弾は「Mr.good Blend」のロゴ&イラストを担当してくださったイラストレーター/グラフィックデザイナーのヤマキミドリさんをお迎えして、Mr.goodの企画に携わるきっかけから、制作の裏側までお聞きしていきます。

16年前の「あの場所」

二上:では、改めて宜しくお願いします。

ヤマキ:宜しくお願いします。なんか、改めてこういう風に話すと変な感じだよね(笑

二上:ですね(笑 実はもう知り合ってからだと相当な時間経ってますもんね。何年ぐらいになるんですかね?

ヤマキ:20年・・・はいかないけど、それぐらいにはなる気がする。

二上:僕らが高校1年の時だったんですよ。

ヤマキ:そうそう、歳は一回りぐらい違うけど、ストリート経験はだいしろうくんたちの方が先輩っていう。

二上:いやいや(笑 でも不思議なご縁ですよね。当時沼津にあった「こいこい広場」って場所で僕らは歌を、ヤマキさんはイラストの販売を同時期にしてたんですよね。

ヤマキ:だいしろうくんたちの方が先にストリートはやってて、その時にはすでにファンの子達もいっぱいいて、当時一緒にストリート販売してた相方と「わー、やってるねー。ご挨拶にいきづらいねー」ってなんて話してて(笑
そしたら、ライブの後にわざわざこっちに挨拶にきてくれてね。「わーー!しっかりしてる!」って思った記憶がすごいある(笑

二上:それでいうと、僕もヤマキさんたちの作品見たときのことは今でもずっと覚えてますよ!今でもそうなんですけど、やっぱり自分が音楽っていう「形のないもの」を作っているせいか、僕は絵だったり彫刻だったり、実際に「形」にして表現できる人や作品に対してものすごい憧れがあるし、それに触れることがすごく好きなんですね。当時高校生だった僕には、まだそこまでそういう形のあるアートに対しての自分の思いを顕在化はできてなかったですけど、ものすごい衝撃を受けたのをいまだに覚えてますもん。「あ!この人の絵、好きだ!!」っていう。
そこから、COCOAのロゴを作っていただいたり、フライヤーを作っていただいたり、色々お願いさせていただいて・・・。

ヤマキ:あ、そうそう、それでいうとね、COCOAが高校卒業する時にプレゼントとして書いたイラストも今日持ってきたんですよ。笑

二上:わーー!!!これ僕いまでも作詞ノートに挟んであります!めちゃくちゃ嬉しかったんですよ!!

二人の考える「Mr.good」という人。

二上:僕の中でこの「Mr.good」という楽曲、そして「Mr.good Blend」というコーヒーのパッケージを作るにあたって、ビジュアルとしてイメージしたのが「イラスト」だったんです。そこで、絶大な信頼をおいているヤマキさんにお願いをさせていただきました。
やはり、自分の温めてきたプロジェクトの第一弾で、イラストをお願いするならヤマキさんしかいないだろうと。

ヤマキ:いやいや、きっと他にもいい方はいらっしゃったとは思うけど、ありがとうございます(笑

二上:ホントなんですって!(笑 むしろヤマキさんに断られたらマジでどうしよう・・・って感じだったので、ご一緒できて本当によかったです。色々、結構な無茶振りだったとは思うのですが・・・(笑

ヤマキ:最初は「ロゴとイラストをお願いしたい」ってお話だったので、いただいたイメージに合わせていくつか作っていく中で、だんだんとこのプロジェクトの全容が見えてきた時に「あ、なんかすごい大きい動きだ!」って思ったのを覚えてます。

二上:確かに、僕最初あんまりプロジェクト全体の話とかはしてなかったんですよね。「楽曲付きのコーヒー」のパッケージとイラスト作成をって感じでお話してた気がします。まだあの時は「まずはビジュアル物を作る」っていうタイミングだったので、僕としてもどれぐらいの規模感でやるかとかを決めている最中だったので・・・。このコーヒーが実際にどうなるのか、という部分はちょっとずつ小出しにしていた気がします(笑
僕からのロゴとイラストのイメージとして、「モノクロの世界」で表現された、「Mr.good」という人物を描いて欲しい、みたいな感じで最初ご依頼したと思うんですけど、実際に描いてみた時はどんな感じでしたか?

ヤマキ:ロゴの方から言うと、前に来るキャラクターの動きを出すためにロゴ自体は筆記体とかの流れる感じよりは、ショーウィンドウのガラスケースぐらいのイメージで、背景になれるデザインに落ち着いたかなぁ。

二上:最初は一直線なロゴ候補もありましたもんね。

ヤマキ:そうそう。でも最終的には安定感とかも含めて、やっぱこれかなって。

二上:この「Mr.good」のキャラクターはどうでしたか?

ヤマキ:ロゴと対照的に動きのあるイメージにはしたくて、最初は結構強めの動きがあるやつとかも描いてたんだけど、あんまり動きが大きすぎると手を繋いでる女の子転んじゃうしなーって考えて(笑
この「Mr.good」さんを描くにあたって意識したのは「相手が見えること」だったかな。
完成版は手を引いていたり、他のイラストもカップが2つだったりして、必ず彼は「誰か」のために存在しているというか。

二上:僕もまさにイメージしていたのはそんな「Mr.good像」でした。落ち込んでいたり元気がなかったりする人を思う存在でありつつ、決して「重くない」というか、颯爽と現れてフッと心を軽くしてくれるような。だから、ヤマキさんが描いてくれたこの動きの感じだったりとか、線の軽やかさだったりとか、ホントどんぴしゃで。さすがだなぁって思った記憶があります。
あとは何と言ってもヤマキさんって、作品の中に「想像の余白」を作るのがとても上手で、この一枚のイラストの中に伏線がたくさん散りばめられていて。

ヤマキ:わー!それは本当にうれしい!自分でもその「余白」を作ることは特に意識していて、例えば今回だとこの女の子って手と足しか写ってないので「どんな表情なのか」とか「今までどこにいたのか」とか、そういう部分はこのコーヒーと楽曲を受け取ってくれた人それぞれが自由に思い描けるというか。だから、手や足も、どこまで写すか、はすごく考えました。

創作物のこれからの「カタチ」

二上:今回ご一緒させていただいたこの「Mr.good Blend」は、「and music product」って形で音楽とCD以外のプロダクトが結びついて社会に発信されていくというスタイルなんですけど、この話を聞いた時のヤマキさんの率直な感想を聞いてみたいです。

ヤマキ:私は結構「配信限定」ってもの以外は自分の好きなアーティストの作品は意識してCDで買うようにしていて、それはもともと紙印刷が好きで「ものに触れる」っていうことへの思いが強いってのもあるんですけど、やっぱりそのパッケージやデザインを含めて「作品」だって思っていて。なので、ただ配信だけでダウンロードしちゃうと、そういうリアルなものに触れられないままになってしまって寂しいなと思うことが多々あったので、今回だいしろうくんが始めたこのスタイルは、「原点回帰でありつつ新しい」みたいな印象だったかなぁ。
ちゃんとそのアーティストがこだわったジャケット、今回であればこのコーヒーパッケージにも触れられるし、今回であれば味覚としても感じられるわけで、「ただダウンロードするだけ」ではない、『新しいジャケット』だなって。

二上:あー、それはめっちゃうれしいです。僕はやっぱり音楽って「形」になって届くべきだなって思っていて、伝えたり、残したりする時に実際の形がないものってやっぱり弱いんですよね。もちろんダウンロードでも数字としてどれぐらいの人が受け取ってくれたっていうのは見ることはできるんですけど、作り手としてはやっぱり届いている実感はそんなになくて。
形になっていれば、実際に手にとってもらえていることも感じられるし、CDにできていたこと以上のことがきっと実現できるって勝手に思っているので。

ヤマキ:「自分の好きなアーティストを応援する」っていう意味でも、こういう創作物が形になっていることって受け取り手からするとすごく価値のあることだと思うから、これからもぜひこの動きは広げていってほしいなって思います。

二上:ヤマキさんには今後とも迷惑をかけていくスタイルで行こうと思っていますので、引き続き宜しくお願いします(笑

ヤマキ:こちらこそ、宜しくお願いします(笑

– 対談相手のご紹介 –

ヤマキミドリ / イラストレーター・デザイナー
静岡県出身 墨田区在住。
多摩美術大学染織科染専攻卒業。
ご依頼ごとにテイストをアレンジして描くフリーランスイラストレーター・デザイナーで自称プリントマニア。
オリジナルのイラスト・デザインを、シルクスクリーンや活版印刷などでセルフプリントした紙雑貨やTシャツなどを携え、東東京を中心にイベントなどに出没中です。

■works

  • すみだの福祉施設商品開発「すみのわ」デザインサポート
  • 墨田区商店街連合会事業「ムスリム食のおもてなし ハラールハンドブック」 イラスト/デザイン
  • SEKAI CAFE リーフレット イラスト/デザイン
  • 向島銭湯薬師湯入浴剤パッケージ 企画デザイン

…etc

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